タバコは厳禁です!妊娠中、乳幼児のいる家庭では子供を苦しめます。

喫煙は喫煙本数に関わらず、または受動喫煙であっても呼吸器疾患の増悪因子となります。

 

タバコには、ニコチン、一酸化炭素、シアン化合物などが含まれ、様々な健康被害の原因となります。

 

長期的な喫煙による影響が強い疾患として肺がんなどのがん、虚血性心疾患、慢性閉塞性肺疾患肺気腫、慢性気管支炎)があげられます。

 

さらに喫煙が悪化のリスクを高める呼吸器疾患として喘息や呼吸器感染症があげられます。

 

また、喫煙の急性の影響として、ニコチンによる中枢神経系興奮作用と心拍数増加、血圧上昇、末梢神経の収縮があります。

 

これらに加えて妊婦の喫煙による胎児毒性が重要な問題です。

 

タバコは人体に悪影響を及ぼします。

 

特に母親が喘息に罹患している場合は、直接的な喘息憎悪の誘因となります。

 

喘息の憎悪の程度によっては母親が低酸素血症となり、胎児にも影響を及ぼす可能性があります。

 

血管収縮は胎盤においても生じ、さらに母親の喫煙によって胎児にも血管収縮が生じます。

 

また、一酸化炭素などによるヘモグロビンの酸素輸送能の低下も胎児にも生じます。

 

血管収縮は母体から胎児への栄養供給にも影響します。

 

これらのことが母体内で胎児の成長を抑制し、赤ちゃんは低出生体重に傾くこととなります。

 

また、母親の妊娠中の喫煙は、出生児の気道抵抗の上昇、すなわち気道径が狭いことと関連があり、乳児期から幼児期前半にかけて気道感染症時に喘鳴を反復する特徴が報告されています。

 

最近、低出生体重児が後に、肥満、高血糖脂質異常症などをきたしやすいことが指摘されています。

 

受動喫煙が乳幼児に対しても重大な健康被害をもたらすことはいうまでもありません。

 

受動喫煙は喘息の発症・増悪、下気道感染症のリスクを高めることが広く知られています。

 

乳児期の下気道感染症は、そのものがその後の反復性喘鳴の要因となります。

 

したがって子供のいる家庭での喫煙は、子供が何らかの疾患に罹患しているかどうかにかかわらず、絶対にしてはいけません。

 

さらに海外からの報告では公共の場での喫煙を規制すると、小児の喘息による入院が減少することが示されています。

 

家庭だけではなく、子供が集うような場所(スーパー、遊園地、交通機関)での喫煙規制は、今後も確実に実施していく必要があると思います。

 

 

(参考)

 

喘息患者を対象とした調査では、2011年に実施された大規模電話調査があります。

 

この調査によると、小児の喘息患者がいる家庭での喫煙率は45%という結果でした。

対して成人喘息患者の喫煙率は10%にとどまっており、小児喘息患者がいる家庭内での喫煙はいまだに大きな問題であることが報告されています。

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