水銀! 中国の皇帝は飲んでいた!

 

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ちょっと豆知識です。

 

 

 

秦の始皇帝をはじめとした古代中国の歴代皇帝にとって最大の願いは不老不死でした。

 

 

始皇帝は不老不死になる秘薬を求めて、日本にまで使いを差し向けたほどです。

 

 

この秘薬は「丹薬」と呼ばれ、人工的に作り出そうとする術は「錬丹術」として、道士(道教の修行者)の奥義とされました。

 

 

この丹薬の原料とされたのが水銀でした。

 

 

水銀が不老不死と結びつけられたのは、その独特の性質のためでした。

 

常温では液体で、長時間加熱したり、熱の加え方によって、銀色から赤や黒や白へと色が変化するため、西洋の錬金術師たち同様、道士の心をとらえたのでした。

 

中でも4世紀に活躍した道士の一人・葛洪は【抱朴子】という本の中で錬丹術について詳しく記しています。

 

 

それによると錬丹術の鍵は丹砂(硫化水銀)であるといい、「丹砂は焼くと金属となって水銀となり、また赤変して帰りて丹砂となる」と綴っています。

 

これは水銀が化学変化を経ても、元の状態に戻るということで、この永遠の循環こそが不老不死に結びつけられたといわれています。

 

 

水銀をもとにした丹薬は、不老不死を願う皇帝や貴族にとって憧れの的となり、実際に多くの皇帝が常習的に服用していました。

 

水銀には強い毒性があります。

 

このため、皇帝の多くが水銀中毒に苦しんだり、命を落としたりしました。

 

唐の歴代皇帝22人のうち、6人が丹薬による中毒で亡くなっています。

 

その中の1人で11代皇帝の憲宗は、丹薬を常習するうちに肌がかさかさになり、中毒症状のために凶暴で異常な行動を取るようになったと伝えられています。

 

また、15代の武宗は丹薬のせいで言葉がしゃべれなくなって死んだ、といいます。

 

丹薬に特別な力を見出す考え方は、古代の日本にも伝わっていました。

 

邪馬台国の女王・卑弥呼の使者は、魏の明帝から金印や銅鏡とともに丹薬を賜ったとされています。

 

もし、卑弥呼がこれを愛飲していたら、中国の歴代皇帝と同じく、水銀中毒で命を落としていたかもしれません。

 

かのニュートンも水銀を用いた錬金術実験を繰り返したあげく、水銀中毒にかかっています。

 

 

 

【水銀の毒性】

 

 

水銀は体内に入ると口や歯茎や歯を腐食し、下痢や嘔吐を引き起こし、重症になると中枢神経や腎機能を損ない、脳障害や腎不全になります。

 

その作用は、細胞、血液、神経のすべてにわたっていますが、毒性の強さは水銀の化学的状態によって大きく変わります。

 

例えば、体温計に使われていた水銀は胃腸からは吸収されないので少々誤飲したとしても、中毒にはならないといわれています。

 

 

ところが、水銀が気化して水銀蒸気になると毒性は一気に上がります。。

 

水銀蒸気は肺から吸収され、呼吸困難やけいれん、肺水腫などを起こし、重症になると死に至ります。

 

歴史上、大量の水銀蒸気が使われたのは奈良の大仏の建立でした。

 

当時、大仏にメッキを施すため、金と水銀の合金を大仏の本体に塗ったあと、水銀を蒸発させる作業が行われました。

 

このとき生じた大量の水銀蒸気によって、都でも水銀中毒者が続出し、それが長岡京への遷都の原因だったという説もあります。

 

さらに恐ろしいのはメチル水銀などの有機水銀です。

 

1950年代に起きた水俣病は、メチル水銀による中枢神経の疾患です。

 

これは工場排水に含まれる有機水銀に侵された魚を人が食べるという食物連鎖で起こりました。

 

水俣病患者には重い運動障害、平衡感覚障害、神経障害などのほか、血管や臓器にも障害が現れ、さらにその影響は母体を通して胎児にまで及びました。

 

 

 

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