(ペットの水)水道水で大丈夫?【必読】水質基準とペット! 【ホルムアルデヒド】

 

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

人気ブログランキングへ

 

ホルムアルデヒドは水道においては、浄水過程で、水中のアミン等の有機物質と塩素、オゾン等の消毒剤が反応して生成されます。主要な構成物資として、ホルムアルデヒドアセトアルデヒド等があります。エポキシ樹脂塗料及びアクリル樹脂塗料の原料として使用されます。

 

 

水質基準値:0.08mg/L

 

毒性評価

皮膚暴露による刺激性あるいはアレルギー性接触皮膚炎が起きたとの報告があります。また、呼吸器系への刺激作用もあり、最近のWHO/EUROでのホルムアルデヒドの再評価では、ヒトの鼻腔粘膜への障害性が報告された平均暴露濃度は0.02~2.4mg/m3(短時間でのピーク値は5~18 mg/m3)で、短期間暴露で鼻やのどに刺激を感じる最低濃度は0.1mg/m3であるとされています (WHO、2000)。IARC(1995)によれば、吸入暴露による鼻咽腔癌や鼻腔の扁平上皮癌との疫学的な関連性に関して、ホルムアルデヒド暴露との因果関係を推定しているが、肯定的な報告と否定的な報告とが両方存在することやコホート研究と患者・対照研究との結果に一貫性がないことより、限定的なものであると結論づけられています。一方、経口摂取した場合の影響に関するデータはない。

一方、動物実験において、Tilら (1989)は雌雄各群70匹のWistarラットに、雄には1.2、15、82 mg/kg/dayを、雌には1.8、21、109 mg/kg/dayのホルムアルデヒドを2年間飲水投与した。雌雄ともに最高用量群にのみ、摂餌、摂水、体重の減少、胃粘膜壁の不規則な肥厚が認められました。病理組織学的に、過角化症と限局性潰瘍を伴う前胃の乳頭状上皮過形成、および潰瘍と腺過形成を伴う腺胃の慢性萎縮性胃炎が観察されました。さらに、腎相対重量の増加と腎乳頭壊死の発現増加が認められました。しかし、胃を含め、諸臓器に腫瘍発生は認められませんでした。一般毒性に対するNOAELは、雄雌で15および21 mg/kg/dayです。

また、経口投与試験で明らかに発がん性を示した知見はありません。ホルムアルデヒドは、蛋白、RNA及び一重鎖DNA誘導DNA-蛋白クロスリンクと容易に結合します。また、一重鎖DNA切断を引き起こします。in vitroの原核および真核生物細胞を用いた変異原性試験、ショウジョウバエを用いた試験で陽性である。しかし、in vivoでのほとんどの試験では陰性の結果が得られています。

 

水質基準の算出方法

 

評価値の算出

評価値の算定に当たっては、WHO 等が飲料水の水質基準設定に当たって広く採用している方法を基本とし、食物、空気等他の暴露源からの寄与を考慮しつつ、生涯にわたる連続的な摂取をしても人の健康に影響が生じない水準を基として設定している。

具体的には、閾値があると考えられる物質については、基本的には

・1 日に飲用する水の量を2L

・人の平均体重を50kg(WHO では60kg)

・水道水由来の暴露割合として、TDI の10%(消毒副生成物は20%)を割り

当てとする条件の下で、対象物質の1 日暴露量がTDI を超えないように評価値を算出している。

 

それでは、実際にホルムアルデヒドの算出を説明します。

 

評価値

吸入暴露試験では発がん性を示すが、経口暴露では明らかな発がん性は示さない。また、in vitro系の変異原性試験では陽性を示すが、in vivoでのほとんどの試験では陰性の結果が得られていることから、TDI法による評価値の算定が適当であると考えられる。NOAEL:15 mg/kg/dayに不確実係数:100(種差と個人差にそれぞれ10)を適用して、経口摂取によるTDIは150μg/kg/dayと求められた。しかし、ホルムアルデヒドは入浴時等の水道水からの気化による吸入暴露による影響も考慮に入れる必要がある。したがって、気化による吸入暴露経路による発がん性を考慮し、追加の不確実係数:10を適用し、TDIを15μg/kg/dayとした。

消毒副生成物であることからTDIに対する飲料水の寄与率を20%とし、体重50kgのヒトが1日2L飲むと仮定すると、評価値は、0.08 mg/Lと求められる。

 

まず、TDIについては簡単に説明すると、

Tolerable Daily Intake(耐容一日摂取量):ヒトが摂取しても健康に影響がない、汚染物質の一日あたりの摂取量。

 

 

ホルムアルデヒドの水質基準値の算出式=15×50/2×0.275μg/L=0.075mg/L0.08mg/L

 

ここで、

①15はホルムアルデヒドのTDI

②50は50kgの人の体重(日本の水質基準は体重50kgをもとに算出される)

③2は1日に飲用する水の量:2L(日本の水質基準は2Lをもとに算出される)

④ 0.2はTDIに対する飲料水の寄与率:20%=0.2

 

(参考)

単位μg(マイクログラム)はmgの1000分の1、mgはgの1000分の1

つまり、1000μg=1mg、1μg=0.001mg

 

 

以上で、ホルムアルデヒドの水質基準値が0.08mg/Lと求まりました。

 

 

ここで、新たな見解として、人以外の動物にこの0.08mg/Lが妥当なのか検証してみました。なぜかというと、ペットも家族の一員であると私は考えているからです。

 

 

1 ジャンガリアンハムスターの場合

①体重40gの場合=0.04kg

※オスの適正体重は35gから45gで、メスは30gから40gです。

②1日に飲用する水の量:10mL=0.01L

 

ホルムアルデヒドの水質基準値の算出式=15×0.04/0.01×0.2=12μg/L=0.012mg/L

 

なんと、ジャンガリアンハムスターの場合では、0.012mg/L以上では毒性の恐れがあるのです。

 

例えば、ホルムアルデヒドの値が0.04mg/Lの場合には、水質基準を満たしていても、それは人に対して満たしているのであって、ジャンガリアンハムスターの場合では、0.012mg/L以上なので毒性の恐れがあるのです。

 

 

2 トイプードルの場合

  1. 体重:3kgの場合
  2. 1日に飲用する水の量:およそ300mL=0.3L

ホルムアルデヒドの水質基準値の算出式=15×3/0.3×0.2=30μg/L=0.03mg/L

 

なんと、トイプードルの場合では、0.030mg/L以上では毒性の恐れがあるのです。

 

3 アメリカンショートヘアの場合

  1. 体重:4kgの場合

②1日に飲用する水の量:およそ214mL=0.214L

ホルムアルデヒドの水質基準値の算出式=15×4/0.214×0.2=56μg/L=0.056mg/L

 

なんと、アメリカンショートヘアの場合では、0.056mg/L以上では毒性の恐れがあるのです。

 

 

 

【中間まとめ】ホルムアルデヒドの水質基準値=0.08mg/L

ジャンガリアンハムスターの場合:0.012mg/L

・トイプードルの場合:0.030mg/L

・アメリカンショートヘアの場合:0.056mg/L

となり、人では問題ない基準でもペットは危険な値になることがわかりました。

特に、ジャンガリアンハムスターでは、0.012mg/Lなので0.09mg/Lのおよそ6.7倍も低いホルムアルデヒドの濃度でないと、毒性の恐れがあるのです。

 

 

【対策】

以上のように人よりも体の小さなペットでは、水質基準以内であっても危険な場合があります。水質基準が人を基準に策定されたという背景がその原因です。しかし、ペットも家族の一員です。

それでは、ペットを守るためにどのようにすれば良いでしょうか?

 

 

 

対策方法

トリハロメタンのように沸とうさせると減少できるという報告はまだありません。

そこで、市販のミネラルウォーターを飲ませてあげることが一番安全な方法です。

ただし、ミネラルウォーターも硬度の低いもの(軟水)を飲ませてあげることが重要です。この点を注意してください。

 

(参考)一般的には、硬度0~100mg/Lを軟水、101~300mg/Lを中硬水、301mgL以上を硬水に分けられます。

 

 

外国の水は硬水が多いですので、絶対にあげないで下さい。

エビアン:304mg/L

コントレックス:1468mg/L

ペリエ:400 mg/L

 

外国の水はウランが含まれていることからも危険です。

日本に輸入されている銘柄を見てみると、エビアンコントレックスも基準値以下だが、ペリエは 4.8 μg/L で危険なウラン濃度を示しています。

 

 (参考)

【ペットには軟水がいい理由とは?】

その理由の一つが、「尿路結石症」の予防である。尿路結石症とは、腎臓や膀胱、尿管、尿道など、尿を作って排出する器官のなかで特定の物質が結晶化してしまう病気のこと。結晶化した物質、つまり「結石」は尿管を刺激し、排尿時に痛みを感じたり、血尿が出てきたりなどの症状が出る。さらに、結石が大きくなると尿管を塞いでしまい、膀胱に尿がたまり急性腎不全を引き起こすこともあるのだ。人間の場合は、男性に多く、日本人男性の11人に1人程度が尿路結石症を患うといわれているが、実は犬や猫もかかりやすいのだ。

 

 尿路結石症の大きな特徴がその激痛だ。人間の場合でも同様で「痛みの王様」と呼ばれることもあるほどの痛みを伴うという。しかも、慢性的に結石症となるケースも多く、かなりつらい病気だといえそう。人間であれば、痛みを訴えることもできるが、ペットの場合はそうもいかない。飼い主が気づかないうちに重症化していたというケースも多いようだ。

 

 尿路結石症の原因の一つとされているのが、ミネラルの過剰摂取だ。つまり、ペット専用飲料水の多くがミネラル含有量の少ない軟水や純水であるというのは、尿路結石症を予防するためでもある。

 

 

まとめ

化学物質の水質基準は人を基準に定められたものなので、ペットなど体の小さな動物に対しては十分でない場合があります。

そのためには、化学物質を十分に除去してペットに与える工夫が必要です。

 

 

良かったら下の広告を見てください。お願いします。