ジエチルスチルベストロール

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 ジエチルスチルベストロール(Diethylstilbestrol)は、かつて流産防止剤などに用いられた合成女性ホルモン(合成エストロゲン)の薬剤である。略してDESとも呼ばれる。DESは安価に大量に化学合成できるの化合物であり、化学合成ホルモン剤として一躍脚光をあびた。そして、実際に切迫流産防止のために使用された。
 しかし、この化合物は重篤な副作用があることがわかった。すなわち、この薬剤を使用した女性が生んだ子供たちに高い確率で膣癌や生殖器官の異常が発生するなどの障害が起きたのである。結局DESは1971年に使用が禁止、1976年には日本薬局方から除外された。また、牛や鶏などの家畜の肥肉を目的とした使用もアメリカ食品医薬品局により1979年に禁止された。
その一方で多くのヨーロッパ諸国においては1978年まで、第三諸国においては1994年まで使用され続けた。
なお、日本では1964年に高杉暹が動物実験の結果からDESの発癌性を報告し、厚生省は1971年に妊娠中の使用を忌避する通達を出した。DESは日本国内の製薬会社により1941年-1973年に製造されているが、多量には使用されなかったとされる。

人間に対する影響

胎児期における暴露の影響は、女児が男児より強く影響を受けるとされる。女性におけるDESの影響は、摂取者では乳癌発生、胎児暴露者では性器の発がん・性器形成不全など。男性においては性器形成不全・精子濃度低下・不妊などが報告されている。

現在、DESはIARC発がん性リスク一覧のグループ1に分類されている。

(参考)
発癌性リスクの分類

世界保健機関 (WHO) の下部機関である国際がん研究機関 (IARC) は、ヒトの疫学調査あるいは生物学的知見および動物実験結果に基づいて、純物質、混合物、生活環境の発癌性リスクを評価し、定期的に勧告している。IARCの発癌性リスクのグループ分類(2006年1月に改訂)は次のとおりです。

グループ1:作因 (Agent) は、ヒトに対して発癌性である(ヒトでの十分な証拠)
グループ2A:作因は、ヒトに対して恐らく (probably) 発癌性である(ヒトでの限られた証拠、実験動物での十分な証拠)
グループ2B:作因は、ヒトに対して発癌性であるかも (possibly) 知れない(ヒトでの限られた証拠、実験動物での十分より少ない証拠)
グループ3:作因は、ヒトに対する発癌性については分類できない(ヒトでの不適切な証拠、実験動物での限られた証拠)
グループ4:作因は、ヒトに対して恐らく (probably) 発癌性でない(ヒトと実験動物での発癌性の欠如を示唆する証拠)

 


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