塩素酸

分子式NaClO3
分子量106.44

亜塩素酸同様、塩素酸の主要懸念は赤血球細胞への酸化ダメージである。さらに亜塩素酸同様、12週間の塩素酸0.036 mg/kg/dayはボランティアにいかなる有害影響も起こさなかった(Lubbersら1981)。
発がん性に関して評価できる知見は報告されていない。塩素酸ナトリウムおよび塩素酸カリウムはN-ethyl-N-hydroxyethylnitrosamine(EHEN)でイニシエートした2段階発がん試験では明らかな発ガンのプロモーション作用は示さなかった(Kurokawa ら1985)。塩素酸のマウスへの経口投与による小核試験や骨髄細胞の細胞遺伝学試験で染色体異常は示さなかった(Meier ら1985)。
亜慢性研究において、濃度3, 12, 48 mmol/Lの塩素酸を飲水で雌雄のSprague-Dawleyラットに90日間投与した。この濃度は塩素酸にすると250, 1000, 4000 mg/Lで、各群の水摂取量から、雄では30, 100, 510 mg/kg bw/day、雌では42, 164, 800 mg/kg bw/dayに相当する。体重増加量は雌雄の最高用量群で急激に減少した。ヘモグロビン・血球容量・赤血球数も最高用量で減少した。脳下垂体障害(下垂体前葉細胞質の空胞化)と甲状腺コロイドの枯渇が雌雄の中間用量以上で認められたことよりNOAELは30 mg/kg bw/dayであった(McCauleyら1995)。

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