バリウム

分子式Ba
分子量137.3

バリウムが発がん性を示すという報告はない(WHO1990)。
500、1250、2500ppmの塩化バリウムを2年間マウスおよびラットへ飲水投与した実験で、マウスの2500ppm群では生存率の減少と共に組織障害を伴う腎障害が認められ、ラットの2500ppmでは相対腎臓重量の増加のみが認められた。マウスおよびラット共に1250ppmがNOAELであると考えられた(NTP、1994)。
5ppm酢酸バリウムラットに一生涯飲水投与した実験で、雄における尿蛋白の有意な増加だけが認められた(Schroeder and Mitchener、1975)。また、ラット1、10、100ppm(バリウムとして0.051、0.51、5.1mg/kgに相当)の塩化バリウムを雌ラットに1, 4, 16ヶ月間で飲水投与した結果、10ppm群で持続性の血圧の有意な上昇が認められ、NOAELは1ppm(0.051mg/kg)であった(Perry HM et al. 1983)。
しかし、バリウム濃度として0.1ppmと7.3ppmの含んだ2つの水道事業体の供給を受けている地域での疫学調査では、血圧変化や心疾患、腎障害の発生に関して有意な違いは認められてない(Brenniman and Levy, 1985)。

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